パーキンソン病


パーキンソン病の治療について


パーキンソン病における治療目標として

・症状が少しでも改善させていく(完全完治は現状としては難しい疾患になります)

・パーキンソン病の自体の進行悪化を防ぐ

・動作緩慢、歩行障害を改善させていく

・自分自身で出来る日常生活動作を維持する、増やしていく

(介護・介助を頼らず長くご自身で自立した生活を送って頂くのを目標に)

 

 

当院では

鍼灸治療スーパーライザー

を併用した治療を行うのが特徴です

 

★★★併用するメリットは★★★

・鍼灸治療:根本的な身体の改善と運動機能維持、服用している薬剤の効果を高めます

・スーパーライザーによる光線治療:排便、排尿、睡眠などの自律神経を整え、脳血流を促進させることでパーキンソン病自体の進行を緩やかにしていきます

 

の両側面から身体を底上げしていきます。

 

治療では、

・便秘

・食欲不振

・胃腸症状

・睡眠障害

・運動不足による筋肉・関節の可動性の低下

などの症状に加えて、

・気分の落ち込み

・やる気がでない

などのメンタルにおける不調と共に、身体全体の状態を診察し、改善していきます。

 

体全体の調子を整えることで、”心も身体”も病気に対して抵抗できる力がついてきます。

そうしていく事で、症状の進行を緩和して、治療をおこなうことで身体が動きやすくなってことを実感してもらうことで、症状の改善に繋げていきます。

個々の症状の程度によって、治療するポイントが違ってきます。個々の症状に応じた治療を行っていきます。


パーキンソン病について


パーキンソン病は脳が身体を動かすのに指令を調整するドーパミンが減少することで起こります。

ドーパミンは中脳の黒質部分のドーパミン神経細胞で産生されることで、大脳皮質からの指令を調整することで、筋肉の動きをスムーズにする働きをしています。

ドーパミン神経細胞は健康な人でも加齢と共に自然に減少して、身体を動かしにくくなる原因になりますが、 パーキンソン病の患者ではそのドーパミン神経細胞の減少スピードが速くなります。

現在はドーパミン神経細胞が急速に減少する理由は解明されていませんが、西洋医学では主に投薬治療が中心で、薬により脳内のドーパミン量を増やすことで、症状を軽減をさせる治療がおこなわれています。


パーキンソン病の症状


  • 歩行障害(突進歩行、小刻み歩行)
  • 筋固縮(肩・膝・指などの筋肉のこわばり)
  • 動作の緩慢(動作がゆっくりになる、細かい動作が出来ない、すくみ足)
  • 静止時振戦(手足のふるえ)
  • 姿勢反射障害(身体のバランスが取れなくなり転倒しやすくなる)
  • 自律神経症状
  • 便秘
  • 起立性低血圧(立ちくらみ、ふらつき)

東洋医学で考えるパーキンソン病


パーキンソン病をはじめとした脳または脳疾患が原因の難病は、脳に瘀血という古い物質が原因で発症していると考えられています。脳から瘀血を取り除くのは身体的には深い部位になるので、容易なものではありません。

 

脳に関する経絡(ツボの流れ)を治療しながら、パーキンソン病で現れている身体症状を改善させていきます。

 

パーキンソン病の症状の中で、筋肉のこわばり、ふるえ、便秘は多くの患者様にみられる症状になります。

 

東洋医学での鍼灸治療では、筋肉の症状は1つの原因としては経絡(ツボの流れ)の異常と考えます。

 

例えば、筋肉痛やギックリ腰などの運動器の症状は経絡の流れが悪くなってしまうことでも起こります。

一時的な気の滞りでの軽症であれば、温めたり、マッサージをすることで治ります。

 

日常のストレスや過労、睡眠不足、便秘による代謝の低下、飲食の不摂生などが原因で運動器疾患を繰り返し起こしていくと、病巣の広く深く蓄積されることで慢性化をして、すぐに改善しづらくなります。

パーキンソン病における症状の悪化や進行は、このような要因が関係しています。